魔術師の杖⑦ ネリアと魔術師レオポルド
年越しの晩、レオポルドが口にした願いとは──異世界転移錬金術師ストーリー第七弾!
ネリアはカーター副団長やメレッタと王太后の茶会へ参加することに。
ところが準備の最中またもや城で大騒ぎを起こし、駆けつけたレオポルドからネリアはマナーの特訓を受けるはめになる。
一方、レオポルドは母の従兄でもある国王アーネストに、父と母とのなれそめや自分が公爵家にひきとられることになった経緯を聞かされる。
初めてグレンの想いが明かされる過去編。魔術学園にやってきた臨時講師の錬金術師グレンと公爵令嬢レイメリア、くたびれた中年の錬金術師に学園一の美少女が恋をした⁉
そして舞台はいよいよデーダス荒野へ。ネリアがグレンに拾われ、異世界に来て最初の三年をすごした場所。レオポルドとともにグレンの書斎を調べ、ライガでエルリカの街にもでかけるネリア。デーダスでの暮らしは思ったよりも穏やかで、けれど工房で明らかになる事実がふたりに衝撃を与える。
年越しの晩、レオポルドが口にした願いとは──。
目次
第一章 冬の訪れ
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第二章 レイメリアと魔術師の杖(過去編)
第三章 デーダス荒野
書籍版特典SS
- 恋のお守り
- いつか見せる青い空
- レオポルドの依頼
- 狩りと護衛騎士の選定
著者からの一言
冬が始まり、ネリアはレオポルドを連れ、デーダス荒野に向かいます。この巻は今まであまり動きのなかったレオポルドが積極的に動きます。彼自身の変化やネリアが感じるとまどい、周囲の反応などをつづっています。
⚪︎ キャラクター紹介
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ネリア・ネリス
三年前、バス事故に巻きこまれて転移し、錬金術師グレンに助けられ錬金術を教わる。彼の死後、跡を継いで師団長に。明るくサッパリとした前向きな性格だが、落ちこむと風呂で号泣することも。おいしいものは作るのも食べるのも好き。
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レオポルド・アルバーン
成人してすぐ魔術師団長に就任した天才魔術師。アルバーン公爵の甥でグレンの息子。無愛想で無口だが面倒見はいい。最初ネリアのことは警戒しつつ観察していた。美麗な外見のため周囲は飾りたがるが、本人はわりと無頓着。
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ライアス・ゴールディホーン
王都女子に絶大な人気で、竜騎士たちの信頼も厚い竜騎士団長。性格は生真面目で温厚、レオポルドやオドゥとは親友でネリアにも優しい。元竜騎士の父ダグ、しっかり者の母マグダ、文官を務める兄オーランドといっしょに暮らす。
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ソラ
元は建国の祖バルザムが五百年前に植えた、コランテトラの木精で師団長室の守護精霊。グレンが作ったオートマタに魂として封じた。少年時代のレオポルドの姿をしている。ナイフの使い手で現在の主はネリア。
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オドゥ・イグネル
レオポルドやライアスと魔術学園で同級生だった錬金術師。カラスの使い魔を持ち、父の形見である黒縁眼鏡をかけている。ネリアが異世界からきたことを知る、色々と油断のならない男。グレンには信頼されつつも仲たがいした。
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ユーリ・ドラビス(ユーティリス・エクグラシア)
今年成人したばかりの新米錬金術師。若い割に情報通で王城にもくわしい。錬金術師団には目的があって入団した。魔道具好きでウブルグ・ラビルに師事する。カタツムリの話はさんざん聞かされたが興味を持てなかった。
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ヌーメリア・リコリス
灰色の髪と瞳。〝毒の魔女〟とも呼ばれる。引っこみ思案な性格だが甥のアレクをひきとってから前向きに。
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ヴェリガン・ネグスコ
紺色の髪と瞳を持つ〝森の民〟の末裔。人と接するより植物を相手にするほうが気が楽。アレクと仲がいい。
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ウブルグ・ラビル
オレンジの髪は薄め。カタツムリの話だったら何時間でも話せる。食いしん坊でネリアにオヤツをせがむことも。
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クオード・カーター
錬金術師団の副団長。グレンの死後、自分が師団長になれると思っていた。ポッと出のネリアが面白くない。
⚪︎ 著者プロフィール
粉雪
こなゆき
『小説家になろう』にて『魔術師の杖』を執筆中。煮つまった時の気分転換は、スポーツジムで汗を流す。そのままジムで小説を書いていることも多い。
⚪︎ イラストレータープロフィール
よろづ
会社員として勤務しつつイラストレーターとして活動。CAPCOM「鬼武者Soul」、GAE「悪代官 ~おまえの嫁は俺のもの!!~」などソーシャル&スマホゲームを中心に展開中。
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