私の推しは魔王パパ② 乙女ゲームのラスボス娘に転生したけど、平和的解決を望みます!
魔王城は財政危機!?大陸を出て人間の世界へ旅に出るディアドラ!目指すは小説喫茶開店!
「ディアドラ様には、魔王城の財政事情をお話ししておこうかと」
うち、貧乏だったの? お父様は魔族の王様なのに!?
でもそれなら、遊ぶお店が一つもない魔族の町に、娯楽施設を作ろう。
大好きな小説をたくさん読めるお店――小説喫茶を!
渋るお父様を説得して、人間の町まで買い出しに出られることになった。
でもジュリアスとカルラには、別の思惑があるようで。
「ディアドラ様とカルラ様が城を留守にするタイミングは、彼らにとって絶好の機会に映るのでは、と」
「ふうん、誘い出そうってことか?」
不穏な空気が漂うなか、人間の住む大陸、フィオデルフィアへ。
それぞれの思惑が交わる第二巻!
目次
一章 だってお金が必要だったので
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二章 いざ、アルカディア王国へ
三章 予定外の同行者
四章 野暮用の意味
書籍版特典SS
- 娘からのプレゼント②
- 不在のライバル②
- 強靭なキューティクル
著者からの一言
お父様の死亡フラグをかわした直後、今度は予期せぬ財政危機の話を持ち出される。なんと、自分たちが治める魔族の町は金欠状態。しかし、この逆境をチャンスに変えるべく、ディアドラはある計画を思いつく。人間界への大胆な買い出しで、魔族の町に初の小説喫茶を開店させようというのだ。お店には、彼女が愛する無数の小説が並ぶ予定。だが、この冒険には隠された思惑が絡み合い、ディアドラとカルラの不在を狙う者たちが暗躍する。父を守り、魔族の町に新たな文化をもたらす彼女の挑戦が、予測不能な展開を迎える。娯楽施設の創出という前代未聞の試みを通じて、魔族と人間の関係にも新たな一石を投じる第二巻、開幕!- 価格
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電子版 ¥1,200 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥2,000 小売希望価格(税別)
- ISBN
- 9784295602491
- 判型
- 四六判(ペーパーバック)
- ページ数
- 238
- 発行日
- 2024年3月29日
⚪︎ キャラクター紹介
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ディアドラ
乙女ゲームのラスボス魔王の姿で目覚めた女の子気が付いたら魔王ディアドラの十歳時の姿になっていた。もとは日本の女子大生で、ラノベやゲームを好むライトなオタク。父を知らずに育ったため、『父親』という存在に憧れが強い。超のつく怖がりだが、毎日森に入っているおかげで、虫にだけはちょっと慣れた。月も星も見えないナターシアの夜が怖いので、明かりはつけっぱなしで寝る。
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グリード
人間と魔族の共存を願う、心優しき魔王ディアドラの父親であり、現在の魔王。常に無表情で無口だが、とても素直なお人好し。他人を信じすぎるところがあるせいで、不意打ちとだまし討ちにはめっぽう弱い。しっかりしてそうに見えて、かなりの天然。よくぼんやりしているが、周囲からは『思索にふけっている』と誤解されがち。
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ジュリアス
記憶力抜群な、魔王の側近魔王の配下、五天魔将の一人。ゲームでは攻略対象で、キャラクター紹介ページには『魔族一の切れ者』と書かれている。幼い頃に父親から聞かされたグリードの話が格好よく脚色されてすぎていたため、グリード激推しに育った。グリードファンの同志に対しては突然評価が甘くなる。
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ザムド
強いやつが大好きな、ディアドラの友だちディアドラの強さに憧れている男の子。すぐに戦おうと言うわりに、本人のレベルは高くない。ゲームではディアドラに次いで強く、五天魔将の座についていた。考えることは苦手。いつもニコニコしているが、ディアドラに冷たくされると、たまにしゅんとする。
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ザークシード
斧を振り回す重戦士魔王の五天魔将の一人で、ザムドの父親。声も身体も大きな気のいいおっちゃん。とてもおおらかなので、魔王城の壁を壊してしまおうがディアドラに服を焦がされようが気にしない。三児の父で、子どもたちが何かやらかしたときは鬼パパになって叱る。
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カルラ
脚で戦う女性武闘家五天魔将の中では唯一の女性。フィオデルフィアで人間に化けて行商人をし、ナターシアに食料などの物資を流している。誰にでも歯に衣着せぬ物言いをするが、特にグリードとザークシードには遠慮がない。説教スイッチが入ると誰にも止められない。
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カリュディヒトス
トラップ魔法が得意な老人元五天魔将の一人。魔法陣への造詣が深く、トラップ魔法やステータス異常を体に刻み込む魔法が得意。グリードの下についていた頃は、罪人に対する処罰を担当していた。前に出て戦うことは好まず、魔法陣や毒の探究にいそしむ研究者タイプ。
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リドー
破壊と略奪を好む、漆黒の双剣使い元五天魔将の一人。略奪も無抵抗の相手をいたぶるのも、強い相手に挑戦するのも好き。ある意味、最も魔族らしい性格をしている。腰に剣を二本さげているが、普段は一本しか抜かない。本気で戦いたいときだけ二本目を抜く。斬る時の感触が好きなので、魔法は目くらましくらいにしか使わない。
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ルシア・ユルハ
天真爛漫な未来の聖女乙女ゲームのヒロイン。ゲームでは聖女だったが、まだ覚醒していない。誰にでも心を開く、社交的な少女。恋愛スキルの低い鈍感で、幼なじみのトゥーリからの好意にはまるで気づいていない。料理は壊滅的に下手くそだが、本人は人並みにできると思っている。
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ニコル・オリビエ
人のために戦う聖職者攻略対象の一人。十七歳の若さで司祭に任じられており、ゲームでは『慈愛の聖者』と呼ばれていた。人間には優しく、常に穏やかに笑っているが、魔族や魔獣には冷徹。小柄で童顔なため、実際の年齢マイナス五歳くらいに見られることが多い。とてもまじめで融通がきかない。
⚪︎ 著者プロフィール
夏まつり
楽しそうな催しがあれば飛んでいく祭好き。夏祭りで好きな屋台はベビーカステラ、好きな花火は線香花火。『ワクワク』と『楽しい』を糧に日々を生きている。初めて小説を書いたのは小学校の自由学習ノート。就職と同時に筆を置くも、創作の楽しさが忘れられずに出戻り。最近は寝る前に、幼児二人と即興の物語を作って遊んでいる。
⚪︎ イラストレータープロフィール
KISERU
東京都在住のフリーランスイラストレーターです。コミカライズ作画やキャラクターイラスト、装画などを手掛けています。
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