悪徳令嬢クラリス・グローリアの永久没落④ 砦を巡る攻防
獣王の次に始まるのは、もっと厄介な“人の戦争”!
一方その頃、ロイス王国ティアント領では、“放蕩王子”が撒いた火種が静かに、だが確実に燃え広がっていた。癒やしの聖女ミゼッタさえ呑み込んだ策謀の炎は、やがてグロリアスを標的に定める。
砦建造の最中に現れるのは、前獣王ランドールの娘である獅子姫ラプス・クルーガ。魔境の森を切り開き、獣人の領域を侵そうとする赤毛の騎士。獣人への憎しみを胸に戦場へ身を投じる女アールヴ。そして、たった一度の約束のため聖女の護衛として駆り出される金髪の少年騎士。様々な思惑と怨念、忠誠と執着が交錯する中、不死の少女は再び戦場の只中へ歩み出す。
砦を巡ってぶつかり合うのは、国家の野心と種族の矜持、そして一人ひとりの譲れぬ感情。暴力と策謀が複雑に絡み合う戦乱の果てに、クラリスが見届けるものとは――。
目次
第一章 帰還と対策
もっと見る
第二章 獅子姫と
第三章 対ティアント領騎士団
第四章 戦と戦の間隙
間章 癒やしの聖女③
第五章 砦を巡る攻防
書籍版特典ショートストーリー
- 幕間 PantherS
著者からの一言
出会いがあれば別れがあり、冬が終われば春が来る。新たな旅立ち、新たな門出、でも因縁は続いていたりして。そんなわけで今巻は『砦』を巡るエトセトラになってます。かつて人類はこの大地を中心に天が回っていると考えていたらしいのですが、今では太陽を中心に地球が回っているらしいと知っていて――さて、それでは本作の主人公は一体なにを中心に物語を転がしていくのか。主人公を取り囲む様々なキャラクターたちは(本作、キャラが多いんですよ)、心の真ん中になにを置いているのか。作者のモモンガは? 読者のあなたは?
そんな感じかどうかはさておき、今巻も面白いので、ぜひぜひよろしくお願いします。
- 価格
-
電子版 ¥1,400 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥2,400 小売希望価格(税別)
- ISBN
- 9784295604419
- 判型
- 四六判(ペーパーバック)
- ページ数
- 246
- 発行日
- 2026年4月24日
⚪︎ キャラクター紹介
-
クラリス・グローリア
「なにせ私は可愛らしいだけの、非力な、ただの女の子だからな」ロイス王国グローリア伯爵家の次女。魔法の才能に欠けており『無才のクラリス』と呼ばれるほど。政略結婚の道具としてミュラー伯爵家の次男エックハルトと婚約するが、ミュラー家がより優れた相手を見つけたため、婚約破棄される。のみならず、ついでのように貴族的謀略によって火刑に処されることになる。
-
ユーノス・ユーノフェリザ
「我々こそが――『栄光』だ」魔族の中で魔人種と呼ばれる長寿の種族。ユーノフェリザ氏族長の息子。魔族の会合における決議で謀られ、人族の領域を攻めるよう命令されるが、これは「おまえたちの氏族は人族に殺されてこい」という意味合い。戦場となったロイス王国エスカード領の森で、自分たちを決定的に変える運命に出会う。
-
セレナ
「我は守人、妖狐セレナ。此処より以降は獣の国」ロイス王国に隣接する獣人の領域、その辺境に暮らす狐の獣人。かつて他の獣人族との揉め事があり、獣王による裁定で狐獣人たちは獣人の領域の中を散り散りにさせられた。セレナは辺境の守りを命じられ、以来十年以上も辺境の森を守り続けていたが……。
-
キリナ
「だから……判らなくなっちゃった」妖狐セレナの義娘。狐人は獣王の裁定によって獣人の領域で散り散りにされ、互いの居場所も知らされていなかったはずが、十年ほど前にかつての友人である狐人がセレナの元を訪れ、まだ赤ん坊だったキリナを預けていった。以来、セレナに育てられる。
-
カタリナ・ユーノフェリザ
「私はそんなの、死んでも嫌よ」ユーノフェリザ氏族の子供。氏族の最年少で、寡黙な者が多いユーノフェリザの中では活発な性格。人族の領域を攻めることに使命を感じておらず、出会ってしまった運命に惹かれていく。
-
モンテゴ
「んだべ。クラリス様は賢いんだなぁ」獣人の領域において、辺境に近い位置に農村を構えているオークたちの一員。かつてオークは欲に忠実な乱暴者と牧歌的なのんびり屋に分かれていたが、前者はとっくに絶滅している。
-
エックハルト・ミュラー
「俺は彼女のなにを知っていたのだろうか……」クラリスの生家であるグローリア伯爵家の隣領、ミュラー伯爵領の領主次男。政略によってクラリスの婚約者となっていたが、ある人物を見初(みそ)め、クラリスとの婚約を破棄することになる。
-
レオポルド・イルリウス
「せいぜい死ぬ気で学べ――『無才のクラリス』」ロイス王国イルリウス侯爵家、現当主。カメレオンのようなギョロ目の、冷血な男。
-
ミゼッタ
「それは――どういう意味ですか?」癒やしの聖女。ミュラー伯爵家は領地の農村で治癒術士として生活していた彼女を見出し、クラリス・グローリアとエックハルトの婚約を破棄してミゼッタを取り込もうと決めた。
-
レクス・アスカ
「私は、ランドール・クルーガを殺したいのです」獣人の領域の王、ランドール・クルーガの頭脳。王の側近として十年以上前から働いている豹獣人。クラリスと同じくらい背が低く、獣人としては驚くほど身体能力に秀でていない。 眠たげな表情と、感情のこもらない喋り方が特徴。クラリスが脅威を感じる胸囲の持ち主。
-
ランドール・クルーガ
「まったく、とんでもねぇ小娘だな、おまえは」獣人の王。獣人の領域において最も強く、最も身勝手で、その強さが故に周囲を従えている。獅子王にして獣王。気分次第で他種族を虐殺し、気分次第で手下にする。国家の運営などに興味はなく、当時十代だったレクスを『頭脳』として重用し、政務のほとんどを任せている。
⚪︎ 著者プロフィール
モモンガ・アイリス
小説の書ける齧歯類ということでやらせていただいているバーチャルモモンガ。「モ!」「モです」という朝昼夜兼用の万能挨拶をもっている。北海道在住のエゾモモンガ。2018年あたりに「表に出るかぁ」と考え、もそもそと活動を始めた。
⚪︎ イラストレータープロフィール
よろづ
会社員として勤務しつつイラストレーターとして活動。CAPCOM「鬼武者Soul」、GAE「悪代官 ~おまえの嫁は俺のもの!!~」などソーシャル&スマホゲームを中心に展開中。
⚪︎ お好きな販売サイトにてご購入いただけます
電子書籍版
印刷書籍版(オンデマンド)