悪徳令嬢クラリス・グローリアの永久没落 5 放蕩王子と悪徳令嬢
放蕩王子を迎え撃つは悪徳令嬢。国家を賭けた頭脳戦、開幕。
裏で全てを操っていたのは、『放蕩王子』ブリッツ・オルス・ロイス。ティアント領、ゴルト武装商会、現獣王プラド・クルーガ率いる獣王軍、さらに策謀家レオポルド・イルリウス侯爵までが入り乱れ、それぞれの思惑が激突する。
人質となった『癒やしの聖女』を切り札に、圧倒的不利にも見える状況から交渉の舞台を支配していくクラリス。剣でも魔法でもなく、知略と交渉だけで強者たちを翻弄する悪徳令嬢に、『放蕩王子』はどう挑むのか。策謀が策謀を呼び、国家の未来を懸けた頭脳戦は、ついに放蕩王子と悪徳令嬢の直接対決へ――戦場を支配するのは武力か、それとも知略か。
目次
間章 癒やしの聖女④
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第一章 砦を巡る交渉(前)
第二章 砦を巡る交渉(後)
第三章 ティアント領での会談
第四章 放蕩王子と悪徳令嬢
第五章 後始末と、それから
第六章 足と尾
書籍版特典ショートストーリー
- 幕間 KEEP YOUR SMILE UP
著者からの一言
モです(挨拶)。世の中には様々な栄養素があります。たとえば、今にも事切れそうな少年が偏屈な強者のきまぐれに助けられ、後に成長した少年の強さを目の当たりにした強者が嬉しそうに笑うことでしか得られない栄養素。なにも持たずに生きてきた子供がたくさんの獲得を経た後に全てを失った絶望の中で世界を呪いかけたのに、ただひとり残ってくれた友達がいたと判ったときの涙からしか得られない栄養素。世には実に様々な栄養素がありますね。
そんなわけで、なんか企んでそうなイケメン王子とおっさんの記憶をもつ美少女の舌戦でしか得られない栄養素が、今巻には詰まっているかも知れません。よろしくお願いします。
- 価格
- 電子版 ¥1,400 小売希望価格(税別)<br /> 印刷版 ¥2,400 小売希望価格(税別)
- ISBN
- 9784295604990
- 判型
- 四六判(ペーパーバック)
- ページ数
- 250
- 発行日
- 2026年8月28日
⚪︎ キャラクター紹介
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クラリス・グローリア
「なにせ私は可愛らしいだけの、非力な、ただの女の子だからな」ロイス王国グローリア伯爵家の次女。魔法の才能に欠けており『無才のクラリス』と呼ばれるほど。政略結婚の道具としてミュラー伯爵家の次男エックハルトと婚約するが、ミュラー家がより優れた相手を見つけたため、婚約破棄される。のみならず、ついでのように貴族的謀略によって火刑に処されることになる。
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ユーノス・ユーノフェリザ
「我々こそが――『栄光』だ」魔族の中で魔人種と呼ばれる長寿の種族。ユーノフェリザ氏族長の息子。魔族の会合における決議で謀られ、人族の領域を攻めるよう命令されるが、これは「おまえたちの氏族は人族に殺されてこい」という意味合い。戦場となったロイス王国エスカード領の森で、自分たちを決定的に変える運命に出会う。
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セレナ
「我は守人、妖狐セレナ。此処より以降は獣の国」ロイス王国に隣接する獣人の領域、その辺境に暮らす狐の獣人。かつて他の獣人族との揉め事があり、獣王による裁定で狐獣人たちは獣人の領域の中を散り散りにさせられた。セレナは辺境の守りを命じられ、以来十年以上も辺境の森を守り続けていたが……。
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キリナ
「だから……判らなくなっちゃった」妖狐セレナの義娘。狐人は獣王の裁定によって獣人の領域で散り散りにされ、互いの居場所も知らされていなかったはずが、十年ほど前にかつての友人である狐人がセレナの元を訪れ、まだ赤ん坊だったキリナを預けていった。以来、セレナに育てられる。
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カタリナ・ユーノフェリザ
「私はそんなの、死んでも嫌よ」ユーノフェリザ氏族の子供。氏族の最年少で、寡黙な者が多いユーノフェリザの中では活発な性格。人族の領域を攻めることに使命を感じておらず、出会ってしまった運命に惹かれていく。
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モンテゴ
「んだべ。クラリス様は賢いんだなぁ」獣人の領域において、辺境に近い位置に農村を構えているオークたちの一員。かつてオークは欲に忠実な乱暴者と牧歌的なのんびり屋に分かれていたが、前者はとっくに絶滅している。
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レオポルド・イルリウス
「せいぜい死ぬ気で学べ――『無才のクラリス』」ロイス王国イルリウス侯爵家、現当主。カメレオンのようなギョロ目の、冷血な男。
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ミゼッタ
「それは――どういう意味ですか?」癒やしの聖女。ミュラー伯爵家は領地の農村で治癒術士として生活していた彼女を見出し、クラリス・グローリアとエックハルトの婚約を破棄してミゼッタを取り込もうと決めた。
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レクス・アスカ
「私は、ランドール・クルーガを殺したいのです」獣人の領域の王、ランドール・クルーガの頭脳。王の側近として十年以上前から働いている豹獣人。クラリスと同じくらい背が低く、獣人としては驚くほど身体能力に秀でていない。 眠たげな表情と、感情のこもらない喋り方が特徴。クラリスが脅威を感じる胸囲の持ち主。
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プラド・クルーガ
「いや、弱いことは、悪いことじゃない」獣王ランドールの息子。ランドールには子が多くいるが、その大半は死んでいるか、獣王の都を放逐(ほうちく)されているか、もしくは自ら出て行った。残った子息の一人が、プラド・クルーガ。強力な獣人としては理性的で、父が示す獣の法理には否定的。
⚪︎ 著者プロフィール
モモンガ・アイリス
小説の書ける齧歯類ということでやらせていただいているバーチャルモモンガ。「モ!」「モです」という朝昼夜兼用の万能挨拶をもっている。北海道在住のエゾモモンガ。2018年あたりに「表に出るかぁ」と考え、もそもそと活動を始めた。
⚪︎ イラストレータープロフィール
よろづ
会社員として勤務しつつイラストレーターとして活動。CAPCOM「鬼武者Soul」、GAE「悪代官 ~おまえの嫁は俺のもの!!~」などソーシャル&スマホゲームを中心に展開中。
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