不死の子供たち② ─覚醒─

レイラが謎の秘匿兵器を手にして戦うのは、絶望的数の変異体の群れ──Web発・本格ディストビアSF第二幕!

失われた記憶を取り戻そうと廃墟の街で探索を続けるレイラとカグヤは、守護者と呼ばれる人造人間から捜索先の居住地についての手掛かりを得る。
しかしそこでレイラを待っていたのは、同一の遺伝情報によって誕生した女性たちが組織した異質な共同体だった。
一方、廃墟が立ち並ぶ街では昆虫型の突然変異体による人間への襲撃があとを絶たず、傭兵組合を中心とした討伐隊が結成され、変異体の巣に対して大規模な攻撃が始まろうとしていた。
時を同じくして大蜘蛛「ハク」との思いがけない出会いを果たしたレイラたちは、ハクを味方としながら、討伐隊に参加するべく荒涼とした大地へと赴く。しかし、そこで待ち受けていたのは絶望的な戦いだった。

目次

第一章 依頼

  • 共同体
  • 守護者
  • よそ者
  • 博士
  • 第二種秘匿兵器
  • 双子

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第二章 姉妹たちのゆりかご

  • 再会
  • 航空戦艦
  • エラー
  • 建物屋上
  • 残響
  • 寄生虫
  • セラエノ
  • 慈愛
  • 再会

第三章 深淵の娘

  • 四十九万時間前
  • 1886─I型人造人間
  • ウェンディゴ
  • 縛られる必要なんてない
  • みかじめ料
  • ジュリ

第四章 荒野

  • 正多面体の人工物
  • 崩落
  • 反重力弾
  • 冬の精霊
  • 宿命
  • もう一歩

書籍版特典SS

  • メタ・シュガー

著者からの一言

二巻では文明崩壊後の世界に潜む人間以外の脅威が、その残虐性をあらわにして、レイラたちに襲いかかるようになります。
しかし同時に、新たな仲間や旧文明の技術によって製造された兵器を多数入手するなど、不死の子供たちの世界が広がりを見せ始める物語となっています。

書籍版では大幅な加筆修正に加え、Web版では語られなかった昆虫型変異体の異常発生に関する事件の結末が明らかになります。傭兵くずれの略奪者たちとの戦いで奮闘するレイラとハクの活躍が見られるエピソードになっています。読んでもらえたら幸いです。

価格
電子版 ¥1,080 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥2,300 小売希望価格(税別)
ISBN
9784844379850
判型
四六判(ペーパーバック)
ページ数
312
発行日
2021年10月22日

⚪︎ 著者プロフィール

パウロ・ハタナカ

外国生まれ、神奈川県在住の日系三世。大航海時代に大国として名を馳せた民族と、先住民インディオの血を受け継ぐと共に、九州男児である日本人の血を持つハーフ。日本の文化、そして文学に感銘を受ける。美しい文章を書きたいという欲望を原動力に、母語ではない日本語での文章の書き方を独学で学ぶ傍ら、投稿サイトにて『不死の子供たち』を連載。

⚪︎ イラストレータープロフィール

えすてぃお

新潟県出身。SFを題材にしたゲームや小説のイラスト、デザインなどを手掛けている。主な代表作は、表紙イラスト『SFマガジン2020年8月号』(早川書房)、表紙イラスト『売国のテロル』(早川書房)、パッケージイラスト「ファイナルファンタジー14 フリートライアル」(2020、スクウェア・エニックス)など。

価格
電子版 ¥1,080 小売希望価格(税別)
印刷版 ¥2,300 小売希望価格(税別)
ISBN
9784844379850
判型
四六判(ペーパーバック)
ページ数
312
発行日
2021年10月22日

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