ステラは精霊術が使えない② 煌めく硝子と記憶の旅路
謎めいた監視役アグレル、その真意は──父を探す旅の中でステラは新しい能力と向き合う!
能力を使った代償として一年という時間を失った少女、ステラ。その前に突然現れたのは、謎めいた監視役アグレル。彼の正体は、ステラの失踪した父親を追う従兄だった!「父は十年もの間、森に囚われているかもしれない」――その言葉を聞いたステラは、一刻も早くアントレルへ向かおうとするが、運命はそう簡単に彼女を解放しない。ガラス細工の町『サニディン』で待ち受けていたのは、ユークレースを狙う陰謀と不穏な事件だった。アントレルへの道が閉ざされる中、ステラは仲間と共に新たな運命に立ち向かうことになるのか――!精霊の力を巡る壮大な冒険が始まる!
目次
序章
もっと見る
第一章 工房
第二章 故郷の花
第三章 コールス硝子工房
第四章 編み直す者
第五章 すでにいない娘
第六章 最終的に狙われたのは
第七章 そういう『好き』
第八章 それがお前だった
閑話 あの風景の中にいつも
書籍版特典SS
- その逃避の一部始終
- 一部始終の、その続き
著者からの一言
田舎の村から都会のレグランドに出てきたステラは、自分自身も知らなかった自分の能力と向き合うことになりました。その力は、十年前に失踪した父親から受け継いだ血によるもの。
父の消息を追ってアントレルに戻ることを決めたステラは、その道中で再び騒動に巻き込まれることに。
ステラは無事騒動を切り抜けられるのか、そしてステラの幼馴染の登場で内心そわそわのシルバーとの関係はどうなるのか……。
そんな今回も、楽しんで読んでいただけたらうれしいです。
⚪︎ キャラクター紹介
-
ステラ・リンドグレン
「もう! そんなに心配しなくても大丈夫ですよリヒターさん。私はシンよりもお姉さんですし」山奥から都会に出てきた少女。負けず嫌いで、おしとやかさとは縁遠いタイプ。
-
リヒター・ユークレース
「ステラのその謎の自信、逆に不安をあおるんだよねえ」シルバーの父親。いつも笑顔だが裏がありそうと言われる。今回はアントレル行き御一行の保護者。
-
シルバー・ユークレース
「私はステラから四十センチ以上離れたら死ぬから」リヒターの息子。諸々の都合で少女として暮らしていた。多少マシにはなったが、よく精霊を暴走させる。
-
アグレル・クリノクロア
「……意味はわからないが、侮辱と受け取っておく」ステラのいとこ。失踪したステラの父親を探している。目つきが悪いのでよく怒っていると勘違いされる。
-
アルジェン・ユークレース
アルジェン・ユークレース 「はいよ。――風! 俺たちが動くのを手伝え」シルバーの弟。明るくてあまり悩まない。人をからかうのが好き。
-
リシア・ユークレース
「だだ大丈夫です。わ、私は頑丈なのがとっ、取り柄ですから」ユークレース一族当主の娘。気弱で自己肯定感がとてつもなく低い。
もっと見る
閉じる
⚪︎ 著者プロフィール
柚
寒い地方に住んでいる動物好きです。小説投稿サイト「小説家になろう」でファンタジーを中心に文字を書いています。趣味はうさぎとハムスターの写真を撮ること。
⚪︎ イラストレータープロフィール
もんチャ
デザイン会社退職後、2024年からフリーランスのイラストレーターとして活動。キャラクターデザイン、アニメーション制作など幅広く挑戦中です。動物と水色が好き。
⚪︎ お好きな販売サイトにてご購入いただけます
電子書籍版
印刷書籍版(オンデマンド)